働く人のメンタルヘルスケア

働く人の
メンタルヘルスケア

当院の働く人のメンタルヘルスケア休職や復職は患者様にとって大きなターニングポイントとなります。出来るだけ患者様に寄り添い、ご希望に添った判断を行うようにしております。当日に、休職が必要な旨を記載した診断書を発行することもできますので、必要な場合は診察の際にご相談ください。 休職から復職までしっかり支援して参ります。安心してご来院ください。

お仕事で辛い時、
我慢していませんか?

パワハラ・セクハラなどの人間関係の悩み、長時間に渡る残業などで、「夜眠れない」「職場に行くのがつらい」「なんだかぼーっとする」などの症状は出ていませんか?
そのような症状は「適応障害」という、精神的負荷からくる疾患かもしれません。

「毎日出勤するのが辛い」「会社に行けない」という方は世の中にたくさんいらっしゃいますが、本当に辛いと感じた場合には「いったん休む」ことも大切です。 当院を受診されるのは、新卒の方、転職、異動などで環境が変化した、各種ハラスメントからストレス を抱えた方など様々です。自分自身で自分を追い込まないように、まずはご相談ください。

休職という選択肢があります

仕事上の悩みにより、適応障害やうつ病などの精神的な病を発症し、仕事に行けず休職するという選択をすることは当院でよく見られるケースの一つです。
仕事をされている方で多いのは、「記憶力が落ちた」「頭の回転が悪くなった」「仕事をする効率が落ちた」などの症状です。
他にも、気分が落ち込む、不眠や食欲低下、集中力が落ちたなど、患者様ごとに様々な症状があります。
何らかの精神的負荷から症状が出ていると考えられる場合には、早めに心療内科・精神科を受診することをお勧めします。

対応策・治療

仕事環境の調整

仕事をする上で起こる精神的な疾患に有効な対応策の一つは、休職や部署異動などの環境調整です。
休職をする期間は2〜3ヶ月程が多いですが、休職期間は患者様によって異なります。早めに復帰するのか、休みを延長するのかは医師と相談しながら決めていきます。
疾患の原因がパワハラなど職場の人間関係にあるケースでは休職後の部署異動を条件にし、仕事の業務量が要因としてあげられる場合には、業務量の軽減を条件として復職することを推奨しております。

休職しない場合でも、診断書に病名と業務量軽減が必要などの事情を記し、職場に提出することもできます。
しかし、対応が理不尽であったり労働環境があまりにも悪い場合には、転職や退職など仕事環境を大きく変えることも必要です。

服薬治療

服薬治療は不眠や食欲低下、不安、意欲低下といった抑うつ症状を改善するのに有効な方法です。
当院で処方するお薬には、不安を落ち着かせる安定剤、落ち込んだ気持ちや意欲を回復させる抗うつ薬、不眠の改善に睡眠薬などがあり、これらを組み合わせて処方することもあります。
また、当院ではお薬の処方は必要最低限としており、「お薬を飲みたくない」という患者様に無理に服薬を勧めることはしていません。
まずは診察を通じて、何がその患者様に一番良い対応策なのかを検討し、患者様と相談しながら治療していきます。

休職について

まずは医師による診察が、休職には不可欠です。診察を行い、休職が必要と医師が判断した場合にはその旨を加えた診断書を発行します。具体的な内容は、病名、症状、休職の期間などです。
休職が必要と判断された場合の基本的な流れは、病院で発行された診断書を職場に持参し、そのまま出勤することなく自宅で療養をはじめます。
会社での診断書の提出先は直属の上司が多いですが、職場によっては総務部や人事部の場合があります。
また、患者様の中には職場に行くことが難しい場合は、電話で休職の指示を受けたと会社に連絡し、診断書は別途郵送を行うなどの対応をとります。

休職までの流れ

事前確認事項

  • 休職するのに必要な書類
  • 休職中の会社の規定
  • どのくらいの期間休職が可能か
  • 休職中、復職前後の会社の支援体

お試しでの出勤や午前中限定の出勤や時短勤務ができるかなどは事前に確認しておきましょう。

休職の手続き

① 医師による診察

医師がカウンセリングや問診などを行い、休職が必要か否か判断します。

② 診断書の発行

休職の期間、病名、症状などが記載されます。
職場から記載事項についての指示があった際は医師にお伝えください。

③ 職場に休職の相談をする

診断書を参考に、現在の状況を職場に伝えた上で、先々のことを話し合いましょう。

④ 診断書の提出

職場のどこに提出するのかを確認しましょう(総務部/人事部/直属の上司など)。
郵送することも可能なので、出勤できない場合は勤務先に電話し、医師から休職の指示を受けた旨を伝えましょう。

⑤ 休職

※もし診断書を提出しても上記のように進まなかったり、トラブルになったりした場合は、もう一度受診して頂くか、お電話で当院までご連絡ください。

休職期間の通院

休職中は、2週間〜1ヶ月に1回のペースでご来院ください。途中経過に応じて休職期間は短縮、延長します。患者様によっては復帰の調整のためにリワークプログラムを行います。復職しても問題ないと医師が判断した場合に復職の診断書をお出しします。産業医がいる会社では復職の診断書の情報から、復職の可否について産業医が最終判断を下してから復帰となります。復職後も当面の間は経過を見るために定期的な通院をすることが必要です。

休職中の収入

休職された方の中には、職場のストレスからは解放されたが、経済的な不安が出てきたという方も少なくありません。
休職するには必ずお金の問題が伴いますので、しっかりと休職中の収入を預貯金と共に把握をしておきましょう。
休職中の給与の扱いは会社によって異なり、独自の病気休暇制度を持っている会社もあれば休職を有給扱いとして有給消化を勧める会社もあります。
また休職中に健康保険組合により、給料の一定額が支給される「傷病手当金」制度も調べておきましょう。

傷病手当金申請書

代表的な傷病手当申請書類の記入方法について記載します(「関東ITソフトウェア健康保険組合」「協会けんぽ」など)。
休職する場合は職場から下記のような書式を貰えます。当院までご持参ください。

主治医記載欄に必要な事項を記載します。

自宅での過ごし方

まずはゆっくり過ごす
(1か月)

  • 何もせず頭を使わないようにする
  • 仕事をしてない自分にモヤモヤしたり不安になったりしても、とにかく何もせず力を抜いて休む

今まで感じていた仕事に関する責任感から解放され、無責任になることが重要です。復職について考えることはせず、仕事に関することを遮断しましょう。
心身共に回復するためには、ゆっくり休むということに徹し、社会的な責任を感じない自分でいることが大切です。

楽しいことをして活動する
(1か月)

  • 自分が楽しめることを見つける
  • 体力を回復させることや疾患の再発の防止に努める

休職直後の一ヶ月で養った気力と体力を使って、楽しみながら活動できる範囲を広げていきます。しかし、体力は低下しているため、ウォーキングなど軽い有酸素運動で無理のない範囲で活動しましょう。

復職の準備をする(1か月)

  • 休職する原因となった外部の環境調整を行う
  • 心理療法などを用い、精神的負荷となった原因に対処する方法を学び復職を目指す

不安が高まってくる時期でもあるため、心理療法などを用います。不安への対処法を学んだり、ストレスとなった原因の対処方法を学んだり、自分の考え方や思考パターンを理解しましょう。

復職について

復職直後は、自宅安静ではなくなった点では大きく平常時に近づいたと言えますが、平常時と同様の仕事をこなすには不安が残ります。
周囲から完治したとみなされ、大量の仕事を頼まれることや、気を遣われすぎて困ることもあります。
この時に大切なのは、まだ再発する可能性もあることを念頭に置いておくことです。
症状が再び起こる原因は、主に3つで「離れていたことにより生じる不安」、「職場での立場の考え方」、「周囲の評価と差」が挙げられます。

離れていたことにより生じる不安

職場を長い間離れていたことにより生じる不安です。
劣等感と孤立感、罪悪感の三種類があり、その感情は業務ではなく、職場の同僚や上司など人に対して向けられます。
長欠感情(長い間休んでいたことにより出現した感情)は復職後1週間に意識されることが多く、周囲からの支えがない場合は感情が強まり復帰早々に再発に繋がりやすいため注意が必要です。
この壁を乗り切るポイントは「出勤して帰宅する」ことを目標にしてしっかり続けていくこと、時には「できなくても良い」と開き直ることです。周囲へ迷惑をかける穴埋めは、後からでも十分という考えを大切にしましょう。

職場での立場の考え方

職場に復帰された方の多くは一定期間の軽減勤務となり、仕事量も責任も少なくなります。
その状況において、忙しく働いている周囲との差を感じ、ネガティブな感情に苛まれることがあり、これが職場滞在の悩みになります。
長期化すると抑うつを発症する場合もありますので注意が必要です。
この症状を克服するポイントは、周りと比較しないことです。
休職していた期間を経てパフォーマンスが低いのは当然です。「今、自分は特殊な状態だ」「事情が周りと違う」と、客観的に自分を見ることが大切です。

周囲の評価と差を感じる

時間が経つにつれ復職者は徐々に戦力として考えられ、仕事の量や責任が増していきます。
しかし、復職者は周囲の評価とは裏腹に休職の負い目から無理をしたり、本来の力が頑張っても出し切れていないと感じていたり考えることがあります。
この周囲との評価のズレが拡大すると、業務負荷がより大きくなる、突発的な問題に対処できない、など心身の疾患が再発する場合があります。
この問題は復職者側と職場側、双方に起因しますので、克服するためには相談や挽回の力を信じることが重要なポイントです。

お仕事が辛いときは
まずはご相談ください

院内休職に至る方に多いタイプは、与えられた目の前の仕事に忠実で、自己犠牲的に仕事を優先してしまう方です。心身に不調が出ていても仕事から離れられないということも多々あります。
大切なのは、自分自身の心や身体、そして人生を豊かにすることです。
健康を害し、命をすり減らしてまで行わなければいけない仕事は存在しません。
仕事をする中で体調を崩してしまった際には、一度立ち止まり、自分自身を大切にできているのか自問し、自分をしっかりと見つめることが大切です。
時には十分な休息を取り、心身を労わることが重要です。
病気と向き合い、正しい知識を学ぶことは自分自身を理解することにも繋がります。自分自身を理解することで原因に適切にアプローチし、セルフコントロールできるようになります。
当院では休職から復職まで一貫してしっかりとサポートしていきますので、不安なことがありましたら、お気軽にご来院ください。

監修

新橋メンタルクリニック
院長 狩野 彰宏

「メンタルケアで全ての人が今よりも生きやすく輝ける未来を目指して」

明るい未来を紡ぐために、当院は一心一意に皆様の心に寄り添ってまいります。
心のお悩みや困りごとがありましたら、どうぞ何なりとお問い合わせをくださいませ。

院長

「メンタルケアで全ての人が今よりも生きやすく輝ける未来を目指して」

明るい未来を紡ぐために、当院は一心一意に皆様の心に寄り添ってまいります。
心のお悩みや困りごとがありましたら、どうぞ何なりとお問い合わせをくださいませ。

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